街の外科―擦り傷、切り傷、できものなど

私は以前は心臓外科医でした。そこで開業しても外科を標榜しています。しかしこのクリニックで心臓の手術をするわけにはさすがにいきません。では街の外科医はなにをするか?それは切り傷を縫ったり、擦り傷の処置をしたりおできをとったりが主な仕事です。その中でも擦り傷の処置は昔とずいぶん変わりました。以前は消毒してガーゼをはって翌日またそのガーゼを痛い思いをしてはがしてまた消毒してガーゼをはってを繰り返していました。今は消毒はほとんどせず、水道水でよく洗い創傷保護剤をはってそれが汚れるまでははがさず創傷治癒を妨げない方法がスタンダードです。 消毒は傷の治りを妨げるので極力使用しません。ガーゼとか以前よく使用されたソフラチュール(一応抗生剤のしみ込んだ網目状の物)は、これをはがす時にせっかく治癒しようとしている組織を一緒にはがしてしまうのでやはり基本的には行いません。
こういったのが街の外科医のお仕事です。